今日は仕事納めなので、定時にあがった。
きじむなと一緒に、美味しい日本酒が飲める
本郷五丁目の「中村屋」というそば屋さんへ向かう。
ガラス越しにお客さんが一人居る。
店の中に入るとそれは店のご主人だった。
スポーツ新聞をおいて接客モードに入る。
最初に頼んだのは、いきなり十四代。
「今は本丸しかないよ」と言われたのでそれをもらう。
ここはお酒の値段がいっさい書いてないのでちょっとドキドキなのだ。
やはり十四代は旨い。本醸なのに全然アルコールが感じない。
濃厚で広がる旨みは十四代ならではだと思う。芳香も素晴らしい。
ここで最初のおつまみ登場。
おぼろ豆腐で、そばつゆにつけて食べた。
豆腐好きの私、第一の感動。
さて、次にご主人のお薦めの酒をもらおうと聞いてみると
2本登場。
ひとつは「土佐しらぎく」、もうひとつが「醸し人九平次」。
名古屋のお酒らしい。九平次のほうを熱く語っていたので、こちらを
もらうことにした。
お味の方は、口当たりがなめらかで、のどにスッと入ってしまう。
そのあとに口中に香りと旨みが広がって、パンチを喰らったようだった。
う・・・旨い!!
名古屋にこんなお酒があったなんてちょっとビックリ。
名古屋は天むす・ういろうしか知らないよ〜〜。
幸せそうに飲む私たちを見て(ホントか?)気をよくしたご主人は
なんとおつまみにイクラを出してくれたのだ。
イクラ好きの私、第二の感動。
空腹でこれ以上飲むとすぐに回ってしまうので、ざるそばを注文した。
ここは、そばもコシがあっておいしいよ。つゆも旨いのだ。
つぎに、語りに入ったご主人が出してきたお酒、それは
茨城の府中誉。渡舟という米の無濾過生吟醸だった。
前の酒とは違い、無濾過独特のコクと米のもろみ、旨み、
甘みが入り交じって、
それでいてバランスが取れていておいしかった。
無濾過って旨いな〜〜としみじみ思ってしまった。
府中誉は、本当は広島産の八反錦というお米を使いたかったそうなのだ。
でも許可がおりなくて、八反錦にかわるお米として
交配に交配を重ねた渡舟を使用したんだそうな。
続いて、ご主人またまた知らないお酒を出してきた。
「これはラベルがないんですよ」
お?くるみやさんで買った、名無しの旨い酒がここにもあるのか。
喉ごしなめらか、やはりスッとのどに落ちていく。
香りも広がって旨い!
「ここは斗瓶が250本もあって・・・」
ご主人の話は続く。
でも聞いていると、なんか月の輪さんとは違う気がする・・・
「どこの地方のお酒なんですか?」
「奈良県です」
あらら、月の輪さんの名無しの酒じゃなかったのね。
ラベルなしっていろんなところにあるんだ・・・
どうやら、このお酒は奈良県で有名な酒造店の下請けのお店が
造ったものらしい。まだ試作品のお酒とのこと。
これからが楽しみですのぅ。
続いて追加のお酒を注文すると、ご主人は天界を出してきた。
青ラベルだったけれど、米の種類とランクが分からなかった。
酸が効いていたよ。私が今までお酒に対して
「辛口だ」と認識していたものは実は酸だったのかな〜と思ってしまった。
もちろん美味しかったっす。
さて、そろそろ帰ろうかと思ったときにおつまみ登場!
しかもあん肝。
あん肝好きの私、第三の感動。
こりゃまた何か注文しなくては!そう思っていると、
奥播磨のおりがらみを頂いてしまった。これは特注品らしく、
おりを入れてもらった品だそうだ。
このお酒がおいしいとか、そういうのは自分の感覚でわかるけれど、
これにおりを入れたら
もっと美味しくなると思う感性はさすがプロだなと思った。
私たちには、そんなことひらめきもしないもんな。
実際おりが味を引き立てていて美味しかった!!
続いて注文すると、月の輪大吟醸。おお!なじみの月の輪さんだ。
酸味もあって、おいしかったけど、だんだん酔っぱらっている
私たちには、複雑な味を感じることができなかった。
くやしいよぉぉぉ
ここで最後のおつまみ登場。
タコ酢好きの私、第四の感動。
そして、ご主人またまたニンマリほほえんでラベルなしの瓶を
出してきた。
「これは、酒屋さんで意に反して四年も寝かされていたお酒なんですよ。
酒屋の冷蔵庫は広いですからね〜。整理していたら
出てきて、さすがに商品にはならないのでラベルがなくなったんですよ。
だから売り物じゃないんです」
グラスに注がれたお酒は、真っ黄色になっていた。
飲んでみると、重い!濃厚だっ!!
口当たりにドカンと一発喰らってしまう。
でも変な渋みやアルコールで重いのではなく
表現できないけど、こってりさわやか。
(ラーメンで言うところのコッサリ)
美味しいお酒になってました。これはもともとラベルがあった頃は
「義侠」というお酒だったそうな。
そろそろお酒の味も分からなくなってきたようなので
おいとますることにした。2時間くらい飲んでいたようだ。
料金しめて6000円也。
こんだけ飲ませてもらっていいのかしら?
でもまた行くモンね〜〜!
1999年12月29日