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探偵物語・・・の巻

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CHAPTER5 エピローグ

きじクンが帰ってきてから、ゆずの足のことを伝えた。
ひょこひょこ歩いてはポテっと座り込む。骨に異常がなければいいけど。

「でも、ゆずには悪いけど些細なことに感じてしまうな。交通事故で死んでいたり見つからなかったりするよりはずっといい」
私もそう思った。もしこのままビッコのゆずになってしまったとしても、ゆずが居なくなるのに比べたら、なんてことはない。

ゆずが居ない間、全然汚くならなかった部屋が、帰ってきてから数時間で、あっという間にくすんでいった。ゆず毛、トイレの砂が部屋中に散らばる。
いつもは「も~!ゆずっっ散らかさないで!」と言うところだが、この散らかりで、ゆずが帰ってきたと実感する。なんか嬉しかった。

その夜は夢も見ずに熟睡した。
朝、身体が痛くなかったので熱を計ってみると、36.8 度まで下がっていた。
ゆずが帰ってきたから、私の身体も元気になってきているらしい。

ご飯を食べた後、ドリトル動物病院へ。行方不明のときに配ったチラシが入り口に貼ってあった。
「ゆず無事に見つかりました。で、ちょっとビッコをひいているようなので連れてきたのですが」
「ゆずちゃん見つかったの。よかったねえ」

診察台の上に乗せられたゆず。いつもはすぐに「シャー!」と威嚇するのに今日はおとなしい。
どうやら骨に異常はないらしい。ツメも割れてないようだ。
「2F から落ちれば足も痛くなるよねぇ」
先生は言いながら、痛み止めの注射をゆずに打った。ゆずは「う~~~」とちょっと言ったものの、先生になされるがまま。こんなゆず初めて見たよ。

その後お世話になった方へお礼にまわった。
まさかこんな出来事で近所の人と交流を持つことになるとは思わなかったが、みんなが「見つかって良かったね」と言ってくれて、本当に嬉しかった。

こうして長くて短い 3 日間は終わった。
この貴重な体験を忘れずに、これからもゆずと暮らしていこうと思う。
心配してくれた方、応援してくれた方、そしてアイペット探偵局さん、本当にどうもありがとうございました。

ゆずからもみなさんへメッセージがあります。(この話を書いているときにキーボードの上をのしのし歩いた)

お90い54d3

ゆずくつろぐ
やっぱり我が家が一番

2001年4月4日~6日の出来事

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