とても退屈で誰かに遊んでもらいたいのに、当の住人はトイレ中。そんなときゆずは、トイレにやってきて、ドアの前でニャーニャー鳴く。あまりにも五月蝿いので戸を開けてやると、「何をしているのー？」と覗きこみ、それで去って行っていた。

ところが、ここ数ヶ月前から、何故か家に帰ってくるとトイレの戸が開いているのだ。最初は閉め忘れただけなのかなあ。。。と思う程度だったのだが、毎日戸が開くようになった。

こうなると犯人は一人、いや、一匹しかいない。しかもその犯行は堂々と起こるようになる。トイレに立つと、どこからともなくやってきて一緒にトイレに入ろうとするのだ。

「やめてよ、スケベ。覗きに来ないでよ」
トイレに入ろうとするゆずを閉め出すと、「あおーん！」と鳴き、カリカリと爪を立てて戸を開けようとする。ちょっと！賃貸なんだよここ！！

仕方ないので戸を開けると、ゴロゴロゴロゴロ異様なまでに喉を鳴らし、人の膝の上に乗って満足げ。あのー・・・もうトイレから出たいんですけど。

無理矢理膝から落として追い出すと、もう抵抗はしてこない。どうやら一回入れば満足らしい。

変なクセがついているなー。でも何で突然？全く謎である。しかも最近は、人がトイレに入っていようがいまいがお構いなし。テレビを見ていると、突然トイレの方から、カリカリカリとドアを開けようとする音。

「ゆず！何やってるの！！」
「あおーんっ」

いったいゆずに何が起こっちゃったんでしょう。誰か教えて。

この間もトイレに入っていると、カリカリカリと爪を立て、自分でドアを開けてゆずが入ってきた。「にゃん★」と鳴き、膝の上に乗ってくる。トイレ以外の場所では絶対自分から膝の上に乗ってこないのに！何でだよ。

ゆずは、鼻水を飛ばす勢いでゴロゴロと喉を鳴らして目を細める。すごーい至福の顔。その顔を見ていたら、「ま、いっか」って思ってしまったよ。でも毎回は絶対ゴメンだ。

しかも、きじむなが入っているときは、絶対に入ってこないらしい。ゆずはスケベなのかもしれません。

この出来事で思い出したのが、桜沢エリカの漫画。「シッポがともだち」の中で、ベンがトイレの神様になった話だ。どうもベンとゆずは重なる。似ているよヘンなところが（笑）

いっそのこと、人間のトイレで用を足すことを覚えてくれると有り難いんだけどネ。

2002年3月の出来事

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