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オオカミ少年・・・の巻

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最近けっこう忙しい日が多く、家に帰るのが遅かったりする。
(それは仕事だったり、飲みだったりするのだが)
ゆずとあまり会話をしていないので、ゆずはご機嫌ナナメのようだ。
疲れているときは、ゆずが話しかけてきても、適当にあしらってしまい、マトモに話し相手になってあげていない。
そんな日が続いたある日・・・

朝、目覚まし時計を止めたあと、まだ布団の中でウダウダしていると、ゆずがやってきて
「うにゃ~~んっ。うにゃうにゃ~~っ(朝だよ。起きようよ。相手してよぉぉ)」と言ってきた。
まだ半分夢の中だったので、答えずにいると、ゆずは無言で部屋から出ていった。そして・・・

「あぉ~~~う!あお~~っ」

この声を聞くと、たとえ熟睡していようと、どこにいようと私はゆずの所へ飛んでいく。
そう、この声は吐くときの前触れの声。この声を発している間に、新聞紙の用意をするのだが・・・

「ゆず、吐きそうなの??」
慌てて起きてゆずのところへ行く。すると、
「うんにゃ~ん★」
ゆずは満足そうに、シッポをピンと立ててお尻を撫でてのポーズをする。
「???」
ゆずは至って元気である。あれ?聞き間違えたのかな。

適当にシッポの付け根をポンポンとたたいて、その場を離れるとまた
「あぉ~~~う!あお~~っ」
でもゆずの側にいくと、機嫌がいい。
・・・・・・

こいつ、わざとだな。この鳴き方をすれば、とんできてくれるって、ちゃんと知っているんだ。

「ゆずさん、そんなことやっていると、オオカミ少年って呼ぶよ。ホントに気持ち悪いときに誰も相手にしてくれなくなるんだよ」
ま、ゆずにしてみれば、吐きたいときは吐くわけだし、私はあの声を聞けば、新聞紙片手に駆け寄るに違いないのだが、一応悔しいから言ってみた。

でも、それだけゆずは寂しい思いをしていたのかなと思うと、ちょっと反省である。
その夜、会社から帰ってきて、駆け寄ってきたゆずをダッコして暫く膝の上に乗せていた。ゆずはゴロゴロゴロゴロと身体を揺らしながら満足そうに目を細める。
やがて満ち足りたゆずは、自分で勝手に膝から降り、別な部屋に行ってしまった。

ほんの短い時間でも、こうしてゆずが満足するなら、毎日コミュニケーションを取るべきだなあ、と改めて思った出来事であった。

人差し指に弱いのよ
オオカミ少年だなんて・・・ボクは猫だいっ

2000年8月の出来事

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