土曜日、和室で寝ころんで本を読んでいた。すると天井からポトリ。
なんとゴキブリの赤ん坊であった。
うう、そんな季節になったか。この家にゴキブリが出るのは許さない!そんなわけで、次の日の日曜日、バルサンを焚くことにした。
朝から植物を外に出し、袋があいている鰹節や、お茶などを冷蔵庫へ避難。バタバタと動いていたが
ゆずは知らん顔で寝ている。
そうやっていられるのも今のうちなのだ。まさか外に出ていくとは夢にも思っていないゆず。
さて、バルサンもセットして、ゆずを外に連れて行く。最初は何が起こったのか分からなかったゆずだが、
いつもとは違う雰囲気を察して「にゃぉぉぉ・・」と不安そうに鳴く。
これから3時間くらい家には戻れないんだよ〜。
キャリーバッグに収まったゆずを連れて、まずは選挙へ。それから自転車で15分くらいのところにある公園に行った。
かなり大きな公園で、上半身裸でランニングしている人、レジャーシートを敷いて日焼けをしている人など様々。
日陰を探してキャリーバッグを開ける。ゆずが不安げに顔を出して、あたりをきょろきょろ見回す。
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| 不安げに顔を出す
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そこはゆずにとって、知らない世界。すっかり怖がってしまい鞄から出てくる気配なし。情けないぞゆず。
鞄から出してもすぐに自分から鞄に戻ってしまう。そこでゆずを出した後、鞄を隠してみた。
行き場を失ったゆずは
私の足下に隠れてしまった。全然動こうとしないので仕方なく鞄を見せると自分からタタタ〜っと入っていった。
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えーん、怖いよぉ
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しばらくゆずを放っておいて、ビールを飲みながら本を読む。ゆずは鞄の中で犬のように「ハッハッハ」と荒い息をする。
ほんとに怖いんだね。でも、猫用かつおオヤツをあげると、目の焦点はあっていないものの、パクパク食べた。
きじクンが、ゆずをヒョイと抱き上げ、広場のほうへ連れて行く。いきなり一人で放り出されたゆず。いつもはシッポがピンと
上向いているのに、今日はヘナヘナ。かなりオドオドしている様子。体制を低くしながら小走りで、鞄に逆戻り。
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しかし、狸だな。こりゃ
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自分から鞄に入る。 左に見えるは、きじクンの足。
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いつの間に、こんなに臆病になっちゃったんだろうなあ。出歩かなくなって数年経っているから仕方ないのかな。
昔は長瀞の川を見に行ったり、海に行ったりしたのにネ。ゆずさん。
まあ、あまりにも外に慣れすぎて、遠くに走って行かれるよりはいいんだけど。
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タオルの中に潜って、顔が出てしまったところ。
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そろそろ3時間が経過したので、家に帰ることにした。ゆずの入った鞄を自転車に乗せて出発。こうしてゆずの恐怖のお散歩はお終い。部屋に入ってみると、ゴキの赤ん坊が4匹死んでいた。親は逃げたか?
二週間後くらいにまたバルサンを焚こうと思っているのだが、ゆずは大丈夫かしら?
家に入ってすっかり安心したゆずだが、そのあとシャンプーをされて散々な一日。寝不足だったと見えて、その夜はぐっすり熟睡。
写真を撮っても全然気づかなかったよ。
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兎に角、鞄が好きなゆずである。
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2001年7月の出来事
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